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渋茶談義 第一回:印刷博物館・樺山館長インタヴュー(2)

編集後記

「緊急企画シリーズ:"日本の博物館・美術館制度に未来はあるのか?"~岩渕潤子が博物館・美術館館長らの本音に迫るオトナの渋茶談義~」第一弾、館長の樺山紘一先生インタヴュー後半。特に岩渕の印象に残っているのは、「上級学芸員資格云々もだけど、国・公立、特に日本では一番数の多い、地方自治体による公立美術館で運営を担っている事務方の職能の専門性をきちんと確立する(ジョブ・ディスクリプションを明確にし、裁量権を与え、専門職の扱いにする)ことのほうが大事なのではないか」ということでした。同じ公務員でも、美術館担当だった人が辞令一つで水道局や橋の建設を担当する部署に異動になるようなことは、誰にとっても幸せなこととは言えないのではないか・・・。せめて、文化施設や教育関係の仕事の範囲で活動する公務員職があって、その中でキャリア・アップを考えられるような仕組みが作れるならば、その時こそ初めて「文化政策」といった学問領域が役に立つことになるのではないか・・・というお話です。これは、私もかねて考えていたことであり、少しでも文化施設にかかわる仕事を増やして行こうと考えるならば、とても重要な視点ではないかと思いました。皆さんは、どうお考えになりますか?

MCDN代表 岩渕潤子


樺山館長インタヴュー 「日本以外のアジアの国々の人文系研究者たちは英語を使いこなし、若い研究者を海外に送り出すためにどんな工夫をしているか」


樺山館長インタヴュー 「日本人が海外に出て行くだけではなく、日本の美術館・博物館は外国人にも開かれるべきである」


樺山館長インタヴュー 「英語をもっと使うことを含め、美術館・博物館、大学の開国をどう実現していくか」


樺山館長インタヴュー 「館長の仕事とキュレーターの仕事/文化施設での事務職の専門性をどう確立するか」


樺山館長インタヴュー 「事務職の専門性〜これから美術館、博物館のキャリアをめざす若者たちへ」

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