MCDN

11/24「アートと民主主義、そして日本の未来」当日の進行予定

「アートと民主主義、そして日本の未来」
2010年11月24日(水) 法政大学 市ヶ谷キャンパス58年館2階「キャリア情報ルーム」

イベント概要・スピーカー紹介などはこちら

■当日の進行予定表

19時30分 受付開始

20時~20時05分
MCDN代表・岩渕よりご挨拶
「MCDNについてと本日の企イベントを急遽、 開催するに至った経緯について」

20時05分~10分
問題提起への導入:
引き続き岩渕から、「今年の夏に起きた美術品の輸送や取り扱いの事故など、国公立の美術館の予算と人員削減が目に見えるカタチで悪影響を及ぼし始めているのではないか」という懸念、「収蔵品が四千点以上もあるにもかかわらず、世論に気兼ねして着工の指示がいつまでも出せない大阪の近代美術館建設計画」、「大幅な予算削減の嵐が吹き荒れるヨーロッパ各国の文化・芸術予算について」など、MCDNのサイトで予習を呼びかけた問題事例のおさらい。

20時10分~20分
問題提起:
渡辺真也さん

今回の集いのキッカケがtwitterであるということにも鑑み、渡辺さんご自身にtogetterの「地域系アートプロジェクトの構造的限界と日本美術界の病」から、 10分間で問題提起を行って頂きます。

20時20分~50分
渡辺氏の問題提起に基づき、お集り頂いたスピーカーから短いコメントを頂きます。

20時50分~21時20分
フロア、ソーシャル・ストリームからも質問を受付ながら、できる限りのディスカッションを行います。

■Ustream
ケツダンポトフ
http://ptflive.jp/live/ptflive.html←注意! 当初お伝えしたurlから変更になっております

こちらで配信予定です。
イベント中のツイッター等でのご感想・ご意見も随時募集しています。
ツイッターのハッシュタグは「#MCDN」

■代表岩渕からのコメント

MCDNは学会ではなく、美術系、自然科学系、歴史系、民族学系など、分野を問わず、また、学芸・企画部門、教育部門、広報部門などの職能領域を越えて、ミュージアム、及び、広義での文化施設と社会との接点を模索する人たちがゆるやかに集まるネットワーク。国や自治体による政策的助成金に頼らず、資本主義経済の枠組みを肯定的に見据えながら、自分たちの力でアートを支えるサステーナブル構造を作っていくことが私たちの理想です。

発足当初から、事務局では、アート関係者だけで集まるのではなく、政治や経済、経営、国際情勢などについても、それぞれの専門家に参加して頂いて、刺激を受けながらアートとミュージアムの未来について議論する機会があったらいいなぁと思ってきたのですが、今回はそうした取り組みの第一弾!

代表・岩渕とツイッター上などでつながった、ミュージアムの経営が専門ではないけれど、社会の問題の一つとして日本のミュージアムがおかれている状況を認識されている政治学の専門家、最近では地方自治体のプロジェクトと関わることが多いインディペンデント・キュレーター、それに若者の就職難という問題を抱える教育関係者らが集まって、「日本における芸術・文化をカジュアルに、でも、ちょっと真面目に話してみよう」という”オフ会”を開こうというのが今回の趣旨です。

会場はリアル・ソーシャル・ネットワークを通じて、前職で同僚だった荒川裕子先生に、法政大学の素敵な空間をご提供頂きました。

MCDNは今月16日、横浜美術館・館長の逢坂恵理子さんにインタヴューをしに行って参りました。彼女からの「美術館での仕事を目ざす若者たちに贈るメッセージ」、最後の一言は、「選挙に行って下さい。美術館は選挙と無関係ではないのです」でした。その言葉を引き受けて、MCDNは「アートと民主主義、そして日本の未来」を考えてゆきたいと思います。

本日、会場でご参加の皆さま、USTでご参加の皆さま、第一回目は限られた時間ですが、これからの継続的な議論に備え、まずは、私たちは何を議論しなくてはならないのか・・・から考えることを始めましょう。