MCDN

MCDN11月企画第三弾:イベント「アートと民主主義、そして日本の未来」

事務局山本です。
MCDN11月企画第三弾のお知らせです。

※第一弾:"日本の博物館・美術館制度に未来はあるのか?"
※第二弾:第二回&第三回MCDN定期勉強会

今回、MCDN代表・岩渕が中心になり、主にツイッター上等でつながった政治学者の方やキュレーターの方、そしてミュージアム・マネジメントや博物館学などを専門とされている方々が集まって「日本における芸術や文化をカジュアルに、でもちょっと真面目に話してみよう」という”オフ会”を開くことになりました。
詳細は下記になります。
こういったテーマに関心がある方であれば、どなたでも歓迎いたします! 皆様のご参加をお待ちしております。
※なお、当日はUSTも実施したいと考えております。(現在調整中)

■タイトル
MCDN presents・・・
「アートと民主主義、そして日本の未来」
~秋の夜会@ちょっと拡大バージョン~

■経緯と概要(岩渕より)
このところtwitter上で意見を交わす機会に恵まれた斉藤淳さん(イェール大学)が11月下旬に一時帰国されるタイミングで、
*大学、ミュー ジアム、図書館などの運営のあり方と文教政策、
*地方自治と教育
*ナショナリズムと文化
・・・などについて、一度、顔を会わせてお話したいですねということになりました。当初は、大学院のゼミにでもいらして頂こうと思ったのですが、せっかくなら、twitterで同じようなテーマでの議論に参加されている内山融さん(東京大学)もお誘いし、さらには文化政策、文化資源、アートマネージメント系の研究者、社会人院生を集めて、みんなで話をしたら、なお楽しいでしょうねということになり、あっという間にかなりの方にお声がけし、ご参加頂けることになったというのが、今回の「夜会@ちょっと拡大バージョン」開催に至る経緯です。

今回は、荒川裕子さん(法政大学)に会場のご提供ほか、ご協力をお願い致しました。フラットなレイアウトの、雰囲気の良い会場のようで、楽しみです。

スピーカーは他に上山信一さん(慶應義塾大学)、金山喜昭さん(法政大学)、渡辺真也さん(インディペンデント・キュレーター)で、現在、ミュンヘンでサバティカル中の小林真理さん(東京大学)は、当初、遠隔参加でOKとのことだったのですが、実は、その日、ケルンへ行くご用事があったとかで、今回は見送りとなりました。小林さんの参加は、またの機会をご期待下さい。

基本的には、「ちょっと真面目なオフ会」として、日本における芸術や文化を秋の夜長に論じてみよう・・・というカジュアルなイベントです。肩に力を入れることなく、アートと日本の未来について、皆さんと語り合えれば幸いです。

会場でお会いしましょう!

MCDN代表 岩渕潤子

■日時
11月24日(水)20:00~21:20 ※開場19:30

■場所
法政大学 市ヶ谷キャンパス58年館2階「キャリア情報ルーム」
※交通アクセス
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/access.html
※キャンパスマップ(マップ番号(2)が開場となる58年館です)
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/campusmap.html

■現在の参加予定者(五十音順)

・荒川裕子さん(法政大学キャリアデザイン学部教授) 西洋美術史、文化組織マネジメント
・上山信一さん(慶應義塾大学総合政策学部教授) ミュージアムマネジメント、地域再生、経営戦略、行政評価
・内山融さん(東京大学大学院総合文化研究科准教授) 日本政治、比較政治研究
・金山喜昭さん(法政大学キャリアデザイン学部教授) 博物館学
・斉藤淳さん(イェール大学政治学科准教授) 日本政治、比較政治経済学
・渡辺真也さん(インディペンデント・キュレーター) 現代美術

チェア:
・岩渕潤子(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授/MCDN代表) 美術品蒐集史、美術館運営、ミュージアム情報デザイン

■参加費
1,000円(軽食・お茶代込)

■定員
35名

■申し込み方法
info@mcdn.jpまで、「お名前」と「ご所属」を明記の上「11/24イベント参加希望」というタイトルでお申込みください。

■申し込み締切
11月10日(水)中迄
※11月11日(木)中に、ご参加登録いただいた皆様全員に当落に関するご案内をメールで差し上げます。

■現在予定している議論のコアとキーワード(今後、追加・更新していきます)

★大阪市立近代美術館問題:
(4400点の所蔵品がありながら、いまだ開館できない問題)
http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000020944.html
・大阪市の「近代美術館」の未来について、読売新聞・大阪、西井淳記者の『美の都市デザインが必要だ』が10月24日付で掲載されました

★日経新聞朝刊・連載(2010年11月4日、5日、6日)
「アートを支える人々・上」
「アートを支える人々・中」
「アートを支える人々・下」
「アートを支える人々・岩渕コメント」

★現在問題になっているイギリスの芸術関連予算縮のニュース:
BBC News - Museums to remain free despite cuts
BBC News - Arts Council's budget cut by 30%
BBC News - How the arts are funded outside the UK

★以下は参考:

図書館・博物館等における指定管理者制度に関する研究会による「図書館・博物館等への指定管理者制度導入に関する調査研究報告書」
Togetter - 「地域系アートプロジェクトの構造的限界と日本美術界の病」

MCDN11月企画第一弾:"日本の博物館・美術館制度に未来はあるのか?"

事務局山本です。

11月のMCDNの予定第一弾です。

※第二弾、第二回&第三回MCDN定期勉強会はこちら

新企画として、日本の博物館・美術館館長にMCDN代表・岩渕が対談を申し込み、その模様を動画でお伝えする「日本の博物館・美術館制度に未来はあるのか?」がスタートします!
第一回は樺山紘一館長(印刷博物館館長/前・国立西洋美術館館長)、第二回は逢坂恵理子館長(横浜美術館館長)です。
対談時に「是非聞いてほしい!」ということもツイッター(ハッシュタグ #shibucha)、メール(info(at)mcdn.jp)で募集します。日本の博物館・美術館について、館長に聞きたいこと、議論してほしいこと等ある方は、どんなご意見・ご質問でも構いませんので是非お聞かせください。

詳細は以下を御覧ください。

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緊急企画シリーズ:"日本の博物館・美術館制度に未来はあるのか?"
~岩渕潤子が博物館・美術館館長らの本音に迫るオトナの渋茶談義~


今年の夏、美術品の輸送、取り扱いに関し、憂慮すべき事故が3件報道されました。ここ10年以上に及び、美術館の予算・人員削減による弊害がいよいよ目に見える形となって現れて来たのか…と思わせる出来事です。

施設、スタッフを管理する立場にある美術館・館長たちは日本の美術館を取り巻く状況をどのように見ているのか。望ましい学芸員教育のあり方と現状のギャップなど、美術館におけるキャリア・ディヴェロップメントに関する思い、また、一般利用者に求められている美術館の情報デザインにどう対応していこうと考えているのか…など、直接、意見を聞く機会の少ない問題について、岩渕潤子が皆さんの代わりに質問します。

聞いて欲しい質問事項についてはハッシュタグ #shibucha、もしくは、info(at)mcdn.jpまでお寄せ下さい。

■日時
2010年11月9日(火) 樺山紘一館長(印刷博物館館長/前・国立西洋美術館館長)
2010年11月16日(火) 逢坂恵理子館長(横浜美術館館長)
※ともに収録
※上記日程は収録日ですが、当日の夜、もしくは翌日公開を目ざします。その動画へのコメントも可能です。

★参考記事
国宝の馬具破損 奈良・藤ノ木古墳出土品 展示で福岡に輸送中(2010年7月8日/産経ニュース)
破損国宝、接着剤で修復し返却 九州国立博物館が奈良に(2010年9月28日/産経ニュース)

静岡でのトリノ・エジプト展 撤収中に作品破損(2010年8月24日/朝日新聞)


防虫薬剤の知識不足が原因 熊本市現代美術館の「絵金」びょうぶ変色で
(2010年10月12日/産経ニュース)

MCDN11月企画第二弾:第二回&第三回MCDN定期勉強会

引き続き、11月の予定第二弾です。

※第一弾"日本の博物館・美術館制度に未来はあるのか?" はこちら

10月末に開催予定にしていた勉強会ですが、1ヶ月延期になり11月開催になりました。が、今月は2回実施いたします!

11/25(木)はミュージアムエデュケーションプランナー大月ヒロ子さんをお迎えし、「ミュージアムの教育プログラム -大きな期待と厳しい現実の先に-」をテーマとした勉強会、
11/29(月)には、日本の多くの博物館・美術館の音声ガイドを制作している瀬川律子さんをお迎えし、「音声ガイド ~解説と感動の関係性」と題した勉強会を実施します。皆様奮ってご参加ください!

詳細は以下を御覧ください。

(そしてさらに! 11月中にもうひとつ新企画を準備しております。
こちらは近日中に発表できると思います。)

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★第二回MCDN定期勉強会
「ミュージアムの教育プログラム -大きな期待と厳しい現実の先に-」

講師:大月ヒロ子さん(ミュージアムエデュケーションプランナー)

<概要>
~現在、博物館学の中でも美術館教育分野は注目され、それを勉強する人々も確実に増えている。しかし、イメージと現実のギャップはないのか? 大きな期待を背負っている今こそ、もう一度原点に立ち戻って、その目的や、かかわる人々の姿勢を検証する必要があるのではないか?~

 MCDNの第一回勉強会「ITを使った美術館教育を考える」では、ミュージアムにおけるWEB活用の中でも、美術館における大事なミッションとして常に重要視され続けている教育分野に関し、美術館教育の研究者である大髙幸さんや、グッゲンハイム美術館教育分野ディレクターSharon Vatsky氏をお迎えし、「美術館教育とは何か」について考えていきました。
 第二回は、学芸員として数々のワークショップ企画に携わった後独立、現在はミュージアム・エデュケーション・プランナーとして数々のミュージアム企画運営コンサルティングやワークショップ企画・運営をなさっている大月ヒロ子さんをお迎えし、さらに「美術館教育とは何か。何を目的に、誰を対象して言っているのか?」を掘り下げていきます。引き続き、ソーシャル・メディアやネットを利用したプロジェクトについても触れていく予定です。

 長い間現場に関わられている大月さんから見た「本音」の部分もふんだんに語っていただき、参加者の皆さんと大いに議論できればと考えております。皆様のご参加をお待ちしております。

■日程:11月25日(木)19:45~21:30 受付19:15~ ※通常より15分遅くの開始になります。
■場所:慶応義塾大学 三田キャンパス ※詳細な場所は参加登録された方にメールでお伝えいたします。
■募集人員:20名
■会費:2,000円
■参加申し込み方法:info(at)mcdn.jp まで、下記事項をご記入の上「11/25勉強会参加希望」のタイトルでご応募ください。応募締切11/19(金)まで。
・お名前
・メール・アドレス
・ご所属
※お名前とご所属は参加者の皆様に配布いたしますことご了承ください。

■講師プロフィール
大月ヒロ子

有限会社イデア代表取締役、ミュージアム・エデュケーション・プランナー。板橋区立美術館学芸員を経て、独立。ミュージアムの企画開発、運営コンサル、ハンズオン展示、人材育成など幅広く手がける。大阪府立大型児童館ビッグバン総合プロデューサーとして企画運営部門を受託。教育プログラムや移動ミュージアムの開発を行った。現在はコミュニケーションを誘発する学びの空間デザイン、海外の日本企業が行うCSRとしてのワークショップ開発やラーニングデバイスデザイン、企業のデザイン開発プロジェクトにおいてキッズワークショップを効果的に取り入れる新手法を構築している。
日本デザインコンサルタント協会会員http://www.design-consul.net/members/profile/prof06.html

★第三回MCDN定期勉強会
「音声ガイド ~解説と感動の関係性」

講師:瀬川律子さん(株式会社アートアンドパート代表取締役)

現在、国内外ほとんどのミュージアムで導入されている音声ガイド。ここ数年は、内容がさらに充実し、無料で提供するミュージアムも増加してくるなど、注目はさらに高まっていると言われています。また、ミュージアムで利用するモバイル・メディアという意味では、ミュージアム側が提供するiPhoneアプリやiPadアプリなども急激に数を増やしています。
しかし、そもそもミュージアムにおける音声ガイドを中心としたモバイル・メディアとは、どのような役割があるのでしょうか。ただ、「作品にまつわるトリビアルな情報」を聞いたりするだけではない、ミュージアムと来館者を結ぶコミュニケーションの役割がそこにはあります。
第三回定期勉強会では、国立、私立含め数多くの美術館・博物館の音声ガイドを長年制作してきた株式会社アートアンドパートの代表取締役瀬川律子さんに、ミュージアムにおける音声ガイドやモバイル・メディアの教育的役割や今後の展開のお話などをしていただきます。

また、瀬川さん自身、ミュージアムを取り巻く分野で株式会社として長年事業をやられていらっしゃるという面から、キャリア・デベロップメントのお話も伺えるかと思います。奮ってご参加ください。

■日程:11月29日(月)19:30~21:30 受付19:00~
■場所:慶応義塾大学 三田キャンパス ※詳細な場所は参加登録された方にメールでお伝えいたします。
■募集人員:20名
■会費:2,000円
■参加申し込み方法:info(at)mcdn.jp まで、下記事項をご記入の上「11/29勉強会参加希望」のタイトルでご応募ください。応募締切11/23(火)まで。
・お名前
・メール・アドレス
・ご所属
※お名前とご所属は参加者の皆様に配布いたしますことご了承ください。

■講師プロフィール
瀬川律子

東京女子大学心理学科卒業後、ソニーのオーディオ商品企画室を経て、多摩美術大学修士課程芸術学科を修了。その後、白石コンテンポラリー・アートに入社、東高現代美術館、NICAF横浜、企業美術館の展覧会企画やプロデュース、美術記事の執筆などに携わる。1995年秋にアートアンドパートを設立。現在は、音声ガイドサービスを中心に、コンテンツの執筆、制作、運営にいたるまで、広く提供している。