【実施報告】第一回MCDN定期勉強会 ITを使った美術館教育を考える(1)
事務局山本です。
さて、ご報告が遅くなりましたが、8/28(土)に「第一回MCDN定期勉強会 ITを使った美術館教育を考える(1)」を実施いたしました。
かなりニッチな分野ということもあり、少人数(20名)での開催としましたが、今回も定員を超える方にお集まりいただきました。ありがとうございます。

第一部は、大髙幸さんによる「ミュージアム・エデュケーション・ってそもそも何? 美術館における教育について」。
まずは、隣の人と子供の時に美術館に行った経験について話した後、その中で面白いと思った話を発表する……という導入部から、「教育とはシンプルな因果関係ではない」「誰が誰を教育しているかというと、自分が自分を教育している」「教育とは偶発的に起こってしまうこと。だから教育に終わりはない」「人それぞれに人生や生活があるわけで、それを無視して教育はできない」等、「教育とはそもそも何か?」という基本的な部分をわかりやすく説明してくれる大髙さん。

後半は、配布された実際のメトロポリタン美術館のファミリー向けガイド2種類を見ながら、「美術館における教育」についてさらに考えていきました。
第二部は、まずグッゲンハイム美術館 Sharon Vatsky さんによる動画でのレクチャーから始まりました。
美術館における教育に非常に力をいれていることで有名なグッゲンハイム美術館。そこで今実施しているさまざまな施策を、丁寧に説明してくれるVatskyさん。

ただプログラム開発するだけでなく、美術館教育が子供たちのリテラシー教育や問題解決能力に効果があるという研究成果を政府とのプロジェクトとして発表したり、美術館経営自体がテクノロジーの進化と無関係でいられるはずがないことを受け、グーグルとの連携で企画を実施したり、と、自ら美術館教育自体の地位向上と普及に尽力されているのが印象的でした。
Vatskyさんの動画終了後は、引き続きMCDN代表岩渕によるレクチャー。
Vatskyさんが語られた内容を受け、グッゲンハイム美術館がいかに美術館教育に専門性を認めているかというところから、美術館とIT企業がいかにつきあうかについて等、自ら当事者たちに見聞きしたことを中心に話しました。
当日のレクチャー内容については、ツイッターの発言をまとめたものがありますので、ご参考になってください。
第一回MCDN定期勉強会 ITを使った美術館教育を考える(1) まとめ

今回は、運営側の予想以上に非常に熱心な方たちが集まり、終了後実施したアンケートでも、意欲的なご意見が多く活発な会になりました。
が、運営側としては「議論の時間が短かったこと」「参加者同士のネットワーキングを推進できなかったこと」「”ITを使った美術館教育”を謳いながら、”美術館教育とは”に多く時間をさいたため、WEB活用について具体例をご紹介するまでにいたれなかったこと」などが反省点として残りました。
こちらは早速今後に活かしていきたいと考えています。
次回の勉強会は10月末を予定しています。
スケジュールフィックス次第、こちらでまたご案内いたします。
※第二回前に、今回あまり触れられなかったWEB活用の具体例に関するミニ勉強会を実施するかも……?です。
さて、ご報告が遅くなりましたが、8/28(土)に「第一回MCDN定期勉強会 ITを使った美術館教育を考える(1)」を実施いたしました。
かなりニッチな分野ということもあり、少人数(20名)での開催としましたが、今回も定員を超える方にお集まりいただきました。ありがとうございます。

第一部は、大髙幸さんによる「ミュージアム・エデュケーション・ってそもそも何? 美術館における教育について」。
まずは、隣の人と子供の時に美術館に行った経験について話した後、その中で面白いと思った話を発表する……という導入部から、「教育とはシンプルな因果関係ではない」「誰が誰を教育しているかというと、自分が自分を教育している」「教育とは偶発的に起こってしまうこと。だから教育に終わりはない」「人それぞれに人生や生活があるわけで、それを無視して教育はできない」等、「教育とはそもそも何か?」という基本的な部分をわかりやすく説明してくれる大髙さん。

後半は、配布された実際のメトロポリタン美術館のファミリー向けガイド2種類を見ながら、「美術館における教育」についてさらに考えていきました。
第二部は、まずグッゲンハイム美術館 Sharon Vatsky さんによる動画でのレクチャーから始まりました。
美術館における教育に非常に力をいれていることで有名なグッゲンハイム美術館。そこで今実施しているさまざまな施策を、丁寧に説明してくれるVatskyさん。

ただプログラム開発するだけでなく、美術館教育が子供たちのリテラシー教育や問題解決能力に効果があるという研究成果を政府とのプロジェクトとして発表したり、美術館経営自体がテクノロジーの進化と無関係でいられるはずがないことを受け、グーグルとの連携で企画を実施したり、と、自ら美術館教育自体の地位向上と普及に尽力されているのが印象的でした。
Vatskyさんの動画終了後は、引き続きMCDN代表岩渕によるレクチャー。
Vatskyさんが語られた内容を受け、グッゲンハイム美術館がいかに美術館教育に専門性を認めているかというところから、美術館とIT企業がいかにつきあうかについて等、自ら当事者たちに見聞きしたことを中心に話しました。
当日のレクチャー内容については、ツイッターの発言をまとめたものがありますので、ご参考になってください。
第一回MCDN定期勉強会 ITを使った美術館教育を考える(1) まとめ

今回は、運営側の予想以上に非常に熱心な方たちが集まり、終了後実施したアンケートでも、意欲的なご意見が多く活発な会になりました。
が、運営側としては「議論の時間が短かったこと」「参加者同士のネットワーキングを推進できなかったこと」「”ITを使った美術館教育”を謳いながら、”美術館教育とは”に多く時間をさいたため、WEB活用について具体例をご紹介するまでにいたれなかったこと」などが反省点として残りました。
こちらは早速今後に活かしていきたいと考えています。
次回の勉強会は10月末を予定しています。
スケジュールフィックス次第、こちらでまたご案内いたします。
※第二回前に、今回あまり触れられなかったWEB活用の具体例に関するミニ勉強会を実施するかも……?です。
ラベル: 勉強会


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