ミッション・ステートメント
Museum Career Development Network=MCDNの立ち上げに際して
■MCDNの基本方針
MCDNは学会ではなく、「プロフェッショナル・オーガニゼーション=職能団体」を目ざします。
美術系、自然科学系、歴史系、民族学系などの分野を問わず、また、学芸・企画部門、教育部門、広報部門などの職能領域を越えて、ミュージアム、広義での文化施設と社会との接点を模索するすべての人を歓迎します。また、将来ミュージアムでのキャリアを目ざす現役の学部生、大学院生、このほか、国内外でミュージアム・マネージメントの勉強をされた、高い潜在能力をお持ちの方たちには、ぜひ、その能力を社会に活かして頂きたいと願っています。
「日本では働く場所がない」と、すでに諦めてしまった方もあるかも知れません。でも、もし、自分で新しい分野の仕事を提案して作っていけるなら、そのポテンシャルが新しい経済価値を生み、さらには雇用を生み出すことにもつながっていくのではないでしょうか。ミュージアムでの仕事にもっとポジティヴに取り組みたい方、将来、ミュージアムで働きたいと思うすべての皆さん、教科書で習ったのとは違う角度からミュージアムを捉え直してみませんか?
国や自治体による政策的助成金に頼らず、資本主義経済の枠組みを肯定的に見据えながら、自分たちの力でアートを支えるサステーナブル構造を作っていくことが、MCDNの目ざす方向です。
■MCDNが具体的に取り組む「今すぐ」の課題
ミュージアムに関する国際会議に参加するようになって随分と長い年月が経ちました。しかしながら、いつになっても人文系の専門分野における日本人、特に若い研究者の姿を見かけないことがずっと気になっていました。この状況は改善されるべきですが、いかんせん、行ったこともない国で行われる会議に初めて行く、ましてや、発表をしに行くのは若干の勇気が必要なことかも知れません。
英語で発表するためのパワーポイントを作るコツってあるのだろうか? 短い持ち時間の中でインパクトのある発表を行うにはどうしたら良いのだろうか? 海外の専門家たちはどんな研究をしているのか?
MCDNは、ミュージム領域の研究者の皆さんを中心に、国際学会についての情報や体験共有を進めると同時に、皆さんの「国際会議デビュー」をサポートします。また、MCDNは、今の時代のミュージアム業務において必要とされ、かつ、その経営に資する情報デザインについて、ソーシャル・メディアの活用方法なども含めたスキルを提供し、研究職を目ざすプロフェッショナルのためのネットワークづくりを目ざします。
これらの目的を訴求するため、私たちはミュージアムにおけるICTの実践的活用について、長年の啓蒙活動を続けて来たMuseums and the Web会議やMCN、各国ミュージアムとの積極的連携を深め、アジア近隣諸国のミュージアム・プロフェッショナルとも積極的に情報共有してゆきます。
■MCDNはアートを取り巻くプロフェッショナル環境の確立と改善を目ざします
公共領域という意味での「パブリック・ドメイン」という言葉の持つ重みを改めて噛みしめつつ、「公益の追求と社会教育施設」という文脈に位置づけられる美術館・博物館の果たすべき役割、アカデミックなインターミディアリーとしての大学研究機関の使命、また、民間のプロフェッショナル・オーガニゼーションにできることは何なのかを、私たちは皆さんとともに考えてゆきたいと思っています。
■MCDNのロゴについて
Museum Career Development Networkの精神的なシンボルマークとして、旧ソ連CCCPのロゴをもじって、「美術館に力を!」というメッセージを込めたMCDNのロゴを作ってみました。本当は"Power to the Museum People"と入れたかったものの、スペースが足りず、考えた末、"Power to the Museums"としています。今は存在しない国家の象徴をベースにこんなことをしていいのか・・・はビミョーなところですが、かつて、NYのCS-TV局のPaper Tigerが米三大ネットワークに対抗するため、古い海賊映画を使って自分たちのプロモーション映像を作り、英国艦隊から奪った船にPaper Tigerの旗を掲げるシーンを見てちょっと感動した記憶があるので、同じような気持ちで作りました。合い言葉は、"Power to the Museum People"です。
Museum Career Development Network
代表・岩渕 潤子
■MCDNの基本方針
MCDNは学会ではなく、「プロフェッショナル・オーガニゼーション=職能団体」を目ざします。
美術系、自然科学系、歴史系、民族学系などの分野を問わず、また、学芸・企画部門、教育部門、広報部門などの職能領域を越えて、ミュージアム、広義での文化施設と社会との接点を模索するすべての人を歓迎します。また、将来ミュージアムでのキャリアを目ざす現役の学部生、大学院生、このほか、国内外でミュージアム・マネージメントの勉強をされた、高い潜在能力をお持ちの方たちには、ぜひ、その能力を社会に活かして頂きたいと願っています。
「日本では働く場所がない」と、すでに諦めてしまった方もあるかも知れません。でも、もし、自分で新しい分野の仕事を提案して作っていけるなら、そのポテンシャルが新しい経済価値を生み、さらには雇用を生み出すことにもつながっていくのではないでしょうか。ミュージアムでの仕事にもっとポジティヴに取り組みたい方、将来、ミュージアムで働きたいと思うすべての皆さん、教科書で習ったのとは違う角度からミュージアムを捉え直してみませんか?
国や自治体による政策的助成金に頼らず、資本主義経済の枠組みを肯定的に見据えながら、自分たちの力でアートを支えるサステーナブル構造を作っていくことが、MCDNの目ざす方向です。
■MCDNが具体的に取り組む「今すぐ」の課題
ミュージアムに関する国際会議に参加するようになって随分と長い年月が経ちました。しかしながら、いつになっても人文系の専門分野における日本人、特に若い研究者の姿を見かけないことがずっと気になっていました。この状況は改善されるべきですが、いかんせん、行ったこともない国で行われる会議に初めて行く、ましてや、発表をしに行くのは若干の勇気が必要なことかも知れません。
英語で発表するためのパワーポイントを作るコツってあるのだろうか? 短い持ち時間の中でインパクトのある発表を行うにはどうしたら良いのだろうか? 海外の専門家たちはどんな研究をしているのか?
MCDNは、ミュージム領域の研究者の皆さんを中心に、国際学会についての情報や体験共有を進めると同時に、皆さんの「国際会議デビュー」をサポートします。また、MCDNは、今の時代のミュージアム業務において必要とされ、かつ、その経営に資する情報デザインについて、ソーシャル・メディアの活用方法なども含めたスキルを提供し、研究職を目ざすプロフェッショナルのためのネットワークづくりを目ざします。
これらの目的を訴求するため、私たちはミュージアムにおけるICTの実践的活用について、長年の啓蒙活動を続けて来たMuseums and the Web会議やMCN、各国ミュージアムとの積極的連携を深め、アジア近隣諸国のミュージアム・プロフェッショナルとも積極的に情報共有してゆきます。
■MCDNはアートを取り巻くプロフェッショナル環境の確立と改善を目ざします
公共領域という意味での「パブリック・ドメイン」という言葉の持つ重みを改めて噛みしめつつ、「公益の追求と社会教育施設」という文脈に位置づけられる美術館・博物館の果たすべき役割、アカデミックなインターミディアリーとしての大学研究機関の使命、また、民間のプロフェッショナル・オーガニゼーションにできることは何なのかを、私たちは皆さんとともに考えてゆきたいと思っています。
■MCDNのロゴについて
Museum Career Development Networkの精神的なシンボルマークとして、旧ソ連CCCPのロゴをもじって、「美術館に力を!」というメッセージを込めたMCDNのロゴを作ってみました。本当は"Power to the Museum People"と入れたかったものの、スペースが足りず、考えた末、"Power to the Museums"としています。今は存在しない国家の象徴をベースにこんなことをしていいのか・・・はビミョーなところですが、かつて、NYのCS-TV局のPaper Tigerが米三大ネットワークに対抗するため、古い海賊映画を使って自分たちのプロモーション映像を作り、英国艦隊から奪った船にPaper Tigerの旗を掲げるシーンを見てちょっと感動した記憶があるので、同じような気持ちで作りました。合い言葉は、"Power to the Museum People"です。
Museum Career Development Network
代表・岩渕 潤子


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