キックオフ・イベント無事終了!&当日の様子
こんにちは、事務局山本です。
少し遅くなりましたが、6月26日(土)、無事MCDNのキックオフ・イベントが終了いたしました!
立ち上げたばかりの組織ですし、レセプションがあるとはいえ、けして安くはない料金(大人¥5,000、学生¥3,000)を支払ってきていただくということで、どのくらいお越しいただけるか内心不安でしたが、数十名の方々に集まっていただきました。誠にありがとうございます。少しではありますが写真を交えながら、当日の様子をお届けしたいと思います。
■Welcome & Opening Note
Museum Career Development Network(MCDN)を立ち上げるにあたって
まずは、オープニングは代表・岩渕によるオープニング。
MCDNを立ちあげる背景となった社会状況、プロフェッショナル・オーガニゼーションの重要性などを語った後、MCDNが提供しているさまざまなプラットフォームの総称として「OPERA(OPEn Research platform for the Arts)」を立ち上げたことを紹介。その第一弾は、ミュージアムに特化した動画プラットフォームです。
詳しくは、プレゼンテーション資料を見ていただくことにして……、最後にミュージアムにおけるIT活用研究の国際会議として有名なMuseum and the Web、それを運営するArchives & Museum Informaticsと連携していくを発表、Museum and the WebチェアであるMr. David Bearmanからのメッセージ・ビデオが流れました。
オープニングに流した"Did you know? 2.0"はこちらです。
David Bearmanからのメッセージ・ビデオも後日アップ予定です!
■【第一部:世界のミュージアムはこんなに面白い! キーワードはウェブ&ソーシャル】
おススメのミュージアム・サイト、豊かなアートのリソース・サイト
続いて第一部では、クリエイティヴ・ディレクターの藤田總宣氏と山本で、ミュージアムにおけるIT活用のトレンド・キーワード、および実際に行われているミュージアムの取り組みをいくつかご紹介しました。
藤田さんは、資生堂やセイコー・ウォッチの商品ブランディング・サイト、日産のグローバルサイト、NHKや朝日新聞の番組・キャンペーンサイトなどを手掛けるクリエイティブ集団FUTONEの代表をしているプロフェッショナル。その視点から、コミュニケーションを含めたデザインのあり方の良し悪しや、メッセージを響かせる相手は「誰」なのかという視点が必要であること……をかたっていただきました。
「既存のWEBサービスを使ったプロジェクト」「『街の遺産』をITで可視化していくプロジェクト」「アート業界に新しい仕組みを創りだすサイト」「美術館のリソースを豊富にみせたサイト」を紹介予定でしたが、最後の「美術館のリソースを豊富にみせたサイト」は時間切れのため割愛! こちらも含め詳しくは、プレゼンテーション資料を御覧ください。
■【第二部:ICTでいろいろな見方、楽しみを提案する】
北斎生誕250年…北斎漫画はデジタル技術に負けない新しさ
第二部は第一部とがらっと趣を変え、実際の北斎漫画を会場の大きなリア・プロジェクションで見ながらのセッションを行いました。ご登壇いただいたのは、葛飾北斎特に北斎漫画の国際的コレクターである浦上満さんと、本職はIT系弁護士でありながらプライベートでは大の骨董好きの牧野二郎さん。「知れば知るほど興味が尽きない!」と北斎にハマっている牧野さんが、彼の生涯を紹介しつつ浦上さんからいろいろと面白いお話を引き出していきます。普段からお話上手なお二人、話題が尽きません!!(笑)
後半は、実際に皆さんにプロジェクション前まで出てきていただいての浦上さんの熱の入った北斎トーク。実際の北斎漫画は通常の本サイズですが、それを大きなプロジェクションに拡大して映すことで、浦上さんをして「ここがこんなふうに細かく描かれているとは知らなかった!」と言わしめる発見もアリ。でも、すべては、今までの経験と知識、それを伝える技術がある浦上さん、引き出す能力をお持ちの牧野さん、そして二人のお人柄があっての、「ITを使ってのプレゼンの楽しさ」。当たり前のことに改めて気付かされるトーク・セッションでした。
引き続き、内田洋行三宅さんによるAR(拡張現実)のデモ。内田洋行のメイン事業のひとつである教育分野の現場などで主に取り入れられています。今回は、今建設中の東京スカイツリーのまわりに、北斎漫画のイラストがまわっている……なんていう、「江戸と現代の東京の融合(!?)」のようなプレゼンもしていただきました。
■【第三部:課題を明確にするために】
ミュージアムの周辺で素敵にサバイバルする人たちによるプレゼンテーションとディスカッション
最後のセッションは、ミュージアムでのキャリアにまつわるディスカッション。法政大学の荒川先生に、ミュージアムに関わるキャリア・デザインに関して学芸員の資格課程履修者の意識調査結果などを元にお話していただきます。その後、ミュージアム音声ガイド向けコンテンツ制作会社アートアンドパート勤務の宮本さん、学生時代に友人たちと一緒にウェブ制作の仕事を始めた藤田さん、ミュージアム・ショップに提供するための商品開発を手がける永田さんが、それぞれ自身がどのようにキャリアを築いてきたかをプレゼンテーション。皆さんそれぞれが丁寧なプレゼンテーションだったゆえ、この時点で時間が大幅に超過! 続くディスカッションは「学芸員になりたくてもなれない現状で、いかにサバイバルしていくか」「大学、大学院に望む機能は」などのテーマが出てくるものの、時間オーバー……ここで消化不良だった部分はまた別の機会に持てればと思います。
最後、山本より今後の予定を告知させていただき、イベントは終了。
その後、多くの皆さんにレセプションに参加いただきました! 私は全員の方とご挨拶できませんでした(スミマセン)が、お話した方々から口々に「まさにこういう主旨のイベントを待ってたんです! お手伝いできることがあったらなんでも言ってください!」とおっしゃっていただき、大感激でした。MCDN初めてのイベントということで、反省点は数多くあれども、方向性としては間違っていないのだと代表岩渕ともども大変勇気づけられました!
今後、MCDNは自分たちが「いい!」「面白い!」と思う企画をいろいろな角度からやっていきたいと思っています。今回ご来場いただいた方もご来場いただけなかった方も、引き続きご興味をもっていただければ幸いです。
最後になりましたが、ご来場していただいた皆様、ご登壇していただいた皆様、そして企画段階から運営まで全面的にバックアップしていただいた内田洋行の皆様、本当にありがとうございました!
少し遅くなりましたが、6月26日(土)、無事MCDNのキックオフ・イベントが終了いたしました!
立ち上げたばかりの組織ですし、レセプションがあるとはいえ、けして安くはない料金(大人¥5,000、学生¥3,000)を支払ってきていただくということで、どのくらいお越しいただけるか内心不安でしたが、数十名の方々に集まっていただきました。誠にありがとうございます。少しではありますが写真を交えながら、当日の様子をお届けしたいと思います。
■Welcome & Opening Note
Museum Career Development Network(MCDN)を立ち上げるにあたって
まずは、オープニングは代表・岩渕によるオープニング。
MCDNを立ちあげる背景となった社会状況、プロフェッショナル・オーガニゼーションの重要性などを語った後、MCDNが提供しているさまざまなプラットフォームの総称として「OPERA(OPEn Research platform for the Arts)」を立ち上げたことを紹介。その第一弾は、ミュージアムに特化した動画プラットフォームです。
詳しくは、プレゼンテーション資料を見ていただくことにして……、最後にミュージアムにおけるIT活用研究の国際会議として有名なMuseum and the Web、それを運営するArchives & Museum Informaticsと連携していくを発表、Museum and the WebチェアであるMr. David Bearmanからのメッセージ・ビデオが流れました。
オープニングに流した"Did you know? 2.0"はこちらです。
David Bearmanからのメッセージ・ビデオも後日アップ予定です!
■【第一部:世界のミュージアムはこんなに面白い! キーワードはウェブ&ソーシャル】
おススメのミュージアム・サイト、豊かなアートのリソース・サイト
続いて第一部では、クリエイティヴ・ディレクターの藤田總宣氏と山本で、ミュージアムにおけるIT活用のトレンド・キーワード、および実際に行われているミュージアムの取り組みをいくつかご紹介しました。
藤田さんは、資生堂やセイコー・ウォッチの商品ブランディング・サイト、日産のグローバルサイト、NHKや朝日新聞の番組・キャンペーンサイトなどを手掛けるクリエイティブ集団FUTONEの代表をしているプロフェッショナル。その視点から、コミュニケーションを含めたデザインのあり方の良し悪しや、メッセージを響かせる相手は「誰」なのかという視点が必要であること……をかたっていただきました。
「既存のWEBサービスを使ったプロジェクト」「『街の遺産』をITで可視化していくプロジェクト」「アート業界に新しい仕組みを創りだすサイト」「美術館のリソースを豊富にみせたサイト」を紹介予定でしたが、最後の「美術館のリソースを豊富にみせたサイト」は時間切れのため割愛! こちらも含め詳しくは、プレゼンテーション資料を御覧ください。
■【第二部:ICTでいろいろな見方、楽しみを提案する】
北斎生誕250年…北斎漫画はデジタル技術に負けない新しさ
第二部は第一部とがらっと趣を変え、実際の北斎漫画を会場の大きなリア・プロジェクションで見ながらのセッションを行いました。ご登壇いただいたのは、葛飾北斎特に北斎漫画の国際的コレクターである浦上満さんと、本職はIT系弁護士でありながらプライベートでは大の骨董好きの牧野二郎さん。「知れば知るほど興味が尽きない!」と北斎にハマっている牧野さんが、彼の生涯を紹介しつつ浦上さんからいろいろと面白いお話を引き出していきます。普段からお話上手なお二人、話題が尽きません!!(笑)
後半は、実際に皆さんにプロジェクション前まで出てきていただいての浦上さんの熱の入った北斎トーク。実際の北斎漫画は通常の本サイズですが、それを大きなプロジェクションに拡大して映すことで、浦上さんをして「ここがこんなふうに細かく描かれているとは知らなかった!」と言わしめる発見もアリ。でも、すべては、今までの経験と知識、それを伝える技術がある浦上さん、引き出す能力をお持ちの牧野さん、そして二人のお人柄があっての、「ITを使ってのプレゼンの楽しさ」。当たり前のことに改めて気付かされるトーク・セッションでした。
引き続き、内田洋行三宅さんによるAR(拡張現実)のデモ。内田洋行のメイン事業のひとつである教育分野の現場などで主に取り入れられています。今回は、今建設中の東京スカイツリーのまわりに、北斎漫画のイラストがまわっている……なんていう、「江戸と現代の東京の融合(!?)」のようなプレゼンもしていただきました。
■【第三部:課題を明確にするために】
ミュージアムの周辺で素敵にサバイバルする人たちによるプレゼンテーションとディスカッション
最後のセッションは、ミュージアムでのキャリアにまつわるディスカッション。法政大学の荒川先生に、ミュージアムに関わるキャリア・デザインに関して学芸員の資格課程履修者の意識調査結果などを元にお話していただきます。その後、ミュージアム音声ガイド向けコンテンツ制作会社アートアンドパート勤務の宮本さん、学生時代に友人たちと一緒にウェブ制作の仕事を始めた藤田さん、ミュージアム・ショップに提供するための商品開発を手がける永田さんが、それぞれ自身がどのようにキャリアを築いてきたかをプレゼンテーション。皆さんそれぞれが丁寧なプレゼンテーションだったゆえ、この時点で時間が大幅に超過! 続くディスカッションは「学芸員になりたくてもなれない現状で、いかにサバイバルしていくか」「大学、大学院に望む機能は」などのテーマが出てくるものの、時間オーバー……ここで消化不良だった部分はまた別の機会に持てればと思います。
最後、山本より今後の予定を告知させていただき、イベントは終了。
Museum Career Development Network June Camp 2010
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その後、多くの皆さんにレセプションに参加いただきました! 私は全員の方とご挨拶できませんでした(スミマセン)が、お話した方々から口々に「まさにこういう主旨のイベントを待ってたんです! お手伝いできることがあったらなんでも言ってください!」とおっしゃっていただき、大感激でした。MCDN初めてのイベントということで、反省点は数多くあれども、方向性としては間違っていないのだと代表岩渕ともども大変勇気づけられました!
今後、MCDNは自分たちが「いい!」「面白い!」と思う企画をいろいろな角度からやっていきたいと思っています。今回ご来場いただいた方もご来場いただけなかった方も、引き続きご興味をもっていただければ幸いです。
最後になりましたが、ご来場していただいた皆様、ご登壇していただいた皆様、そして企画段階から運営まで全面的にバックアップしていただいた内田洋行の皆様、本当にありがとうございました!

